AWSのMCPが出たそうなので利用してみたいと思います。
様々な種類のMCPがあるそうなのですが、今回はAWS関連のダイアグラムを生成するAWS Diagram MCP Server
を利用してみたいと思います。
環境
- Claude For Mac:0.9.3
AWS Diagram MCP Server
This MCP server that seamlessly creates diagrams using the Python diagrams package DSL. This server allows you to generate AWS diagrams, sequence diagrams, flow diagrams, and class diagrams using Python code.
日本語訳してもらうと、「このMCPサーバーは、Python の diagrams パッケージの DSL(ドメイン固有言語)を使用して、シームレスに図を作成します。このサーバーを利用することで、AWS 図、シーケンス図、フローチャート、クラス図を Python コードで生成することができます。」
つまり、生成AIが出力した結果をもとに綺麗なAWSの図を作成してくれる機能を持ちます。
手順
事前準備
Prerequisites
に実行に必要なものが3つ記載されていたので、あらかじめインストールします。
1. Install uv from Astral or the GitHub README
様々なインストール方法が記載されていますが、homebrewでインストールしました。
uvについては公式を参照してください。
https://docs.astral.sh/uv/
brew install uv
2. Install Python using uv python install 3.10
これは記載されたまま、uvを利用してpythonをインストールします。
uv python install 3.10
3. Install GraphViz https://www.graphviz.org/
こちらもbrew経由でinstallしました。
brew install graphviz
ClaudeにMCPを設定
claude_desktop_config.json
に以下の設定を追加します。
{
"mcpServers": {
"awslabs.aws-diagram-mcp-server": {
"command": "uvx",
"args": ["awslabs.aws-diagram-mcp-server"],
"env": {
"FASTMCP_LOG_LEVEL": "ERROR"
},
"autoApprove": [],
"disabled": false
}
}
}
保存が完了したら、Claudeを再起動します。
メニューが追加されていたら設定完了です。
ダイアログを生成してみる
Claudeにこんなプロンプトを投げてみました。
MCPを使ったときと使わなかったときで比較してみたいと思います。
AWSのECSにAPIを載せている。ユーザーへの連絡を、メール・アプリ・チャットで同時に送信したい。いいアーキテクチャ図を書いて。
MCPを使わなかったとき
思ったより綺麗な図がSVG形式で出力されましたが、AWS公式のアイコンはなく、それぞれ何を指すのかパッと見では分かりづらい状態となっています。
MCPを使ったとき
生成すると「このパスに生成したよ」と教えてくれるので、ファイルを探しに行きます。
図を見るとこの通りです。
(生成AIの結果によって図に載るサービスが異なるのは前提として、)アイコンを生成してから図を生成してくれます。検討段階の図では十分ではないでしょうか。
さいごに
今回はAWSのアーキテクチャ図の生成のMCPを利用しました。十分便利ですが、生成AIを使う想定としてはアイディア出しにも利用したいです。AWS CDK MCP Serverなどの他のMCPを使えば、よりサービスについて専門的な答えを返してくれそうです。今までの当たり障りのない回答ではなく、ベストプラクティスに基づいて回答くれるのではないかと期待できます。